ぴか歯科

歯科医師です。これまでの人生や仕事についての考えを述べます。

私が本当に発信したいこと

夜中の3時になろうとしていますが、今のうちに考えを整理しておきたく、冷凍餃子を横に書いています。

本日(昨夜)、ミニチュア写真家 田中達也さんのツイートをきっかけに、大学生の時に感化された本について思い出しました。

 

Amazonの履歴とともに当時よく読んでいた本を振り返りつつ、「ああ、自分はやっぱり将来は歯科医師としての開業ではなく、何かしらで起業することを考えていたんだな」と自分の想いを再認識しました。

 

「将来は歯医者で稼いで、カフェを作る」これは私の口癖でした。「私は歯医者で終わりたくない。歯医者は人生のゴールではなく、あくまでも好きなことをやるための手段」。思ったよりも深いところで、そう考え続けていたことに気付きました。

 

歯学部に入ったのに、なぜ?と思われるかもしれませんが、自分が歯科医師を目指したきっかけは大きく3つ。「人の笑顔が好きだから」「美味しいご飯を作ること、食べることが好きだから」「人と楽しくお話しすることが好きだから」。

 

そのいずれも歯に関係することであり、もともと医療系を目指していたことや、とある先生との出会いによって歯科医師を目指すようになりました。

 

在学中は悲しいことに、歯学部にいながら、歯には全く興味が沸かない自分に気付きました。気付いていながらも、そんな馬鹿げたことは親に言うことができず、ただ歯科医師という第一目標に向かって進むのみ。入学時は割と優秀な成績だったにも関わらず、勉強を放棄し留年をしてしまった時。親にとても驚かれたのを覚えています。

 

私が在学中に歯学部で感じていた違和感。それは、一人暮らしをしながら人に揉まれて生活していく中で、自分が歯に関する学問よりも、人の心と身体の健康を保つことや、人との関わりのなかで学ぶことを大切にしたいという思いを強めたからだと思います。

 

現在、尊敬する恩師の下で歯科医師として仕事をする中で、それは仕事を通して実現可能なことを学んでいます。しかし同時に、本当に私がしたいこととは少し違う、という違和感も感じています。

 

私は自分のように、「なんだか進むべき道が違うかもしれない」と思っている人たちに、少し広い選択肢や考えを提示してあげたい、と思っています。なぜなら、自分は周りにそういった人がおらず、勉強に身が入らない自分が悪いんだ、と自分を責めながら過ごしてきたからです。

 

自分が王道ではない道を歩むことで、もっと好きなことをやりながら生きていく道を作りたい。さらに、歯科に限らず、その世界で新たな道を創っていこうとする人と関わっていきたい、そう思っています。

 

私は仕事人間でもあるから、自分がやってきたこと、特に口腔外科という分野においては熱く語りがちです。でも、別に口腔外科や歯科の内容ばかりを語りたいわけではない。それよりももっと大きく、仕事との向き合い方や考え方、学生時代にやってよかったこと、気をつけていればよかったこと、それをお話ししていきたいと考えています。

 

仕事としては歯科医師しかやっていないから、発信の入り口は歯科になってしまうかもしれない。けれど、本当に語りたいことはその中身や想いです。分かりにくい文章でしたが、どなたかに伝われば、と思います。

 

少し長くなりましたが、最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。

 

おすすめ本については、まとめてみたい。

 

こういった仕事で役立つちょっとしたコツとか、好き。